カルヴァン派（Calvinism）は、キリスト教の一派で、宗教改革者ジャン・カルヴァンの教えに基づいているプロテスタントのグループです。
カルヴァン派には以下のような特徴や考え方があります。
- 予定説（Predestination）
神は、世界を創造したときに、すでに誰を救済するかを既に決定しているという考えが予定説です。そのため、人間の行動や選択は、その人が救済されるかどうかに影響を与えることはありません。良いことをしたからといって救われるとは限らないということです。 - 職業の召命（Vocation）
仕事はただお金を稼ぐためだけではなく、仕事に一生懸命取り組むことが、神が望んでいることを実現する方法のひとつであるという考え方です。そのため、仕事を頑張ったり、自分の職業に誇りを持つことが、カルヴァン派ではとても重要なこととされています。 - シンプルな礼拝スタイル
プロテスタントはカトリックよりも礼拝がシンプルですが、カルヴァン派ではさらにシンプルです。教会や礼拝のシンプルさが、精神的に集中して礼拝をすることに繋がるという考えに基づいているからです。 - 教会組織の民主化
カルヴァン派では、教会の運営において信者の参加を重視し、教会が何か決断を下すときには信者同士がたくさん意見を交換します。 - 倫理とモラルの重視
カルヴァン派では、節約、勤勉、責任感などが重要だと考えられます。
